

超人エディが残した不滅の勝利の数々
現役通算525勝。
ワンデイクラシックからグランツール、世界選手権、そしてアワーレコードまで
すべての自転車競技に勝ち尽くし、不滅の金字塔を打ち立てたエディメルクス。

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5 Tour de France - 34 stages
ツール・ド・フランス
総合優勝5回
ステージ優勝34回 -
5 Giro d’ Italia - 25 stages
ジロ・デ・イタリア
総合優勝5回
ステージ優勝25回 -
1 Vuelta - 6 stages
ブエルタ・ア・エスパーニャ
総合優勝1回
ステージ優勝6回 -
Hour Record 49,421km
アワーレコード 記録:49.421km
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3 World Championships
世界選手権 優勝3回
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7 Milaan San Remo
ミラノ~サンレモ 優勝7回
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5 Liege-Bastogne-Liege
リエージュ~バストーニュ~リエージュ 優勝5回
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5 Paris-Roubaix
パリ~ルーベ 優勝3回
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2 Tour of Flanders
ツアーオブフランダース 優勝2回
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2 Tour of Lombardie
ツアーオブロンバルディア 優勝3回
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2 Amstel Gold Race
アムステル・ゴールドレース 優勝2回
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Six Day Track Races
6日間レース 優勝17回

エディ・メルクス。ベルギー人。1960年代から70年代に活躍したプロのロードレーサー。
その戦歴は驚異は驚異的だ。ツール・ド・フランス総合優勝5回、ジロ・デ・イタリア総合優勝5回、
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝1回と、3つのグランツールすべてを制覇。
そのうち、1970・72・74年にはツールとジロの両方を制する「ダブルツール」を成し遂げている。
ツールにおけるステージ優勝は通算34勝にのぼり、マイヨジョーヌ着用日数96日、 1つのツールで8回のステージ優勝という記録は、今後も破られることはないだろうと言われている。
エディはグランツールだけでなく、ワンデイレースでも打倒不可能な存在だった。
また、メジャークラシックのミラノ~サンレモを7回、リエージュ~バストーニュ~リエージュを5回制し、
1シーズン54勝というシーズン最多勝記録も残した。
その他、世界選手権優勝3回、ワールドアワーレコード新記録樹立など、 ロードレースにおけるトップイベント全てで勝利をほしいままにし、現役通算525勝という偉業を成し遂げている。
“The Cannibal”と呼ばれた史上最強のレーサー
16年間の現役時代に通算525勝という、とてつもない記録を残した“史上最強のレーサー”エディ・メルクス。
そのあまりの強さから、カンニバル(The Cannibal=人食い鬼)と呼ばれていたことはあまりにも有名だ。
自転車ジャーナリズムに関わる人に「自転車競技史上最強の選手は誰?」と問うたならば、
10人中10人がすべて「エディ・メルクス」の名を挙げるだろう。
偉大なチャンピオンと讃えられる選手は多くいても、こと勝利数という点では、エディの右に出るものはいない。

エディのこだわったロードレーサー
現役時代、メルクスは機材にうるさい選手として有名であった。
名匠の造るフレームの数々を乗り潰し、カンパニョーロ社には特注のチタニウム製パーツを造らせた。
現役時代の終盤、エディのフレーム製作を一手に引き受けたウーゴ・デローザには、
実に年間50本以上のフレーム製作を依頼しているほどだ。
素材、重量、スケルトン(設計)など、ロードレーサーのあらゆることに一切妥協しない。
怪物にして繊細な神経を持つのがエディ・メルクスだった。
1978年に現役を引退後、エディ・メルクスは自らの経験を生かしたロードレーサーを創るために、ブリュッセル郊外に自社工房を興す。
自らはレースを降りても、そして、ベルギー王室から男爵の爵位を送られても、エディのロードレーサーへの探究心は変わっていなかった。
完璧主義者ともいえるエディのこだわりは、現在のエディ・メルクスのモノづくりにおいても最大限にフィードバックされている。
最高の素材を用い、エディの経験とノウハウを設計に反映させる。素材の選択から神経を尖らせ、絶対に妥協を許さない。
ベルギーのパヴェ(石畳)にも似た頑固さが、エディ・メルクスのフレーム哲学なのだ。